「俺が君を愛することはない」
結婚初夜、寝室にやってきた夫のクロヴィスにそう言われたオメガのリュカ。
――めちゃくちゃ嫌われてんな。
むき出しの敵意にリュカは一瞬固まったが、嫌われている相手に自分を無理に好きになってほしいとは思わなかった。
リュカはもともと男娼をしており、突然のヒート事故によりアルファのクロヴィスと番になってしまう。
クロヴィスは騎士でリュカは男娼……ふたりには身分差がありすぎた。
そんな自分を夫は愛さないと言う。
リュカは男娼がゆえに引き際を理解し、円満とまではいかないがそれなりの関係を望んでいたが――僅かな期待はすぐに捨てた。
発情期が始まってもリュカは放置されてしまい、それが悔しくてクロヴィスが現れたとたん体を繋げた。
番の香りに包まれて朝を迎えるのは、泣きたくなるほどに幸福だった。
動けなくなるまで抱きつぶされた後、自分を嫌っているはずのクロヴィスはリュカを気遣ってくれる。
そんなクロヴィスの態度に、発情期が終わってからふたりの距離が縮まるかと淡い期待をしていたが……。
真面目で堅物なアルファの騎士×性格が男前な男娼オメガの嫌われからの溺愛物語。
引用: 公式サイトより
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